ソーラースパークライターとソーラークッカーを実験してみた。


最近STRANDED DEEP漂流記を連日のように更新しておりますが私自身サバイバル生活に大変興味を持っています。
最近何かと北朝鮮やら核ミサイルやらEMP攻撃やら物騒な話を耳にするので、いざという時に電気もガスも使えなくなってもなんとかする方法を用意&備蓄することを決意。

保存用の水や食料を用意しておくのはもちろんのことですが、たいがいのものはお湯が必要になります。カップラーメンとか。
しかし停電時やガスがストップしているときではお湯を沸かすことが出来ない。
というわけで今回はソーラースパークライターとソーラークッカーを使ってお湯を作る実験をしました。

まず始めにソーラースパークライターとは。
ソーラースパークライターとは太陽の光を使って物に火をつけるための道具です。
身近な者で言えば虫眼鏡(拡大鏡)とかですかね。太陽の光を一転に集約することで強い熱をもたせ自然発火させる。
ソーラースパークライターはそれを特化させたような道具です。



こんなの。正直虫眼鏡とこれどっちのが良いかはわかりませんが取っ手がない分こちらのがコンパクト。

続いてソーラークッカーとはこれまた太陽の光で物を温めるための調理道具。先程のソーラースパークライターを大きくしたようなものと考えるとイメージしやすいでしょう。
温めると言ってもほぼ加熱に近く、煮込み料理なんかもできちゃうそうです。YouTubeなんかで調べるとそれで煮込み料理なんか作ってるものも見ますね・・・。

さっそくソーラークッカーの方から実験してみましょう。
今回は手始めにお湯を作る実験をします。

用意するものはこちら。

4

スチール製の飯盒。なるべく黒くて熱伝導率のいい物を用意するとGOOD。




中には半分ほどの水が入っています。
開始前は約25℃。ここからソーラークッカーを使って温める実験です。

・・・・が、その前に渡しのソーラークッカーは組み立てが必要なものなので組み立てます。



エコソーラークッカーという名前のソーラークッカー。
ダンボール製だけどきちんと役割を果たしてくれる。机の上にある雑誌は重し。風が吹いた時に吹き飛ばされないように。



説明書を読みながら組み立てていきます。




うーむ、これをこうして・・・




ここに差し込んで・・・・。

こうしてこうして・・・・。



組み立てたパーツをクリップで固定し・・・・。




中に重しを入れて・・・・。

日の当たる所にソーラークッカー置いたら飯盒も置いて・・・。




準備完了!
組み立ててる時から反射した光が肌に当たった時「あつっー」となりました。
太陽の光が反射して飯盒を置いてある場所一点に集まるわけです。実際に飯盒置く前に手を置いたら冗談抜きに熱かったです。




角度を調整したら曇らないことを祈りながら放置します。






そして20分後。





まだお湯にはなっていないでしょうがここで温度を測ってみましょう。



おっ、50℃!?
お風呂だったらもうあっちっちってレベルじゃありません。少なくとも水は温められてきているようです。
しかしカップラーメンを食べるなら最低でも85℃は超えていてほしい。
更に20分放置します。




20分後・・・・。


再び温度を測ります。




おお、約70℃。この時点で既に湯気が出てきていて直接指で触れたらやけどするレベルです。


この時点でも既に想像以上ですがまだカップラーメンを作るにはぬるいです。
今度は30分ぐらい放置しましょう・・・・。



っと、思ったら。






20分経過したあたりで曇ってしまった!!これでは冷めてしまう!!

でも20分も経過しているのだからもっと熱くなっている可能性も・・・・。
祈りながら温度を測ってみると・・・・。






おおおお!!約88℃!!これならカップラーメンも作れる!!
直接飯盒を手で触れたら大やけどするぐらいに熱くなっている!!


軍手で飯盒の取っ手を掴んで部屋まで運搬。

即座にお湯をカップラーメンに注ぎます!










わーお



わーお。


きっちり3分後。カップラーメンを食べてみましたが芯が硬いなどといったことはなく、ケトルで作ったお湯を注いだかのように美味しく頂くことが出来ました。
晴れてる事が前提になりますが、これでいつでもお湯が作る事ができるように!!



今回はカップラーメン2杯分のお湯しか作りませんでしたが、飯盒一杯まで水を注いだたらどの程度で熱湯が出来上がるのか実験してみたいと思います。


お次はソーラースパークライター。
これはさっきのソーラークッカーでお湯を作ってる間に実験してみました。
今回は線香に火をつけてみようと思います。

実際につけるまでの過程を動画に撮りましたのでご覧頂ければ。


ソーラースパークライターで線香に火をつけて見た。ソーラーパワーを信じよ! https://t.co/UgqifZJnYY

— ワシ(キュピル) (@kyupiru) 2017年9月9日



わずか30秒で煙が出て1分もすれば先端部分は灰の状態に。

火が出ているというわけではありませんが、線香が燃えた状態になれば他のものに火を移すのは容易いです。
まさか30秒程度で火がつくとは私も思っていなかったのでかなり優秀な道具という印象が残りました。

次に小指の半分程度の太さの枝を用意。
動画は撮っていませんがこれも煙はすぐに出てきましたが火種にはならず。いきなり枝を燃やすのは流石に厳しい模様。

次に枯れ草。これは10秒であっという間に燃えて灰に。火も出たのですぐに燃えるものの上におけば火を大きくすることが出来るはずです。

最後にメモ帳。白い部分は残念ながら煙もつかず。反射して熱が逃げてしまっているようです。
ただし、青色の所やオレンジの所など白でなければ煙は出て燃え始めました。
黒い部分は速攻で煙が上がって火もつきました。折りたたんだ状態で黒い所にあてればメラメラと燃え上がるレベル。

若干使い勝手の悪さは感じるものの、マッチもライターもないという状況下でも晴れてさえいれば火が手に入るのはありがたいです。
逆に何時までの間ならソーラースパークライターは使えるのかも合わせて実験。

過程は省略しますが、10時〜15時くらいの範囲であれば火がつきそうな感じでした。
11時ぐらいが最も強力だった印象。16時になると流石にパワー不足が否めませんでした。それでも黒い紙とかならもしかしたら煙ぐらいなら出るかも・・・。
次回ももっとまとまった火種を用意してバーベキューコンロに火を移せるぐらいの実験はしてみたいと思います。そのための準備も割と整っていたり。


今回はここまでですが、ソーラースパークライター、ソーラークッカー共に期待以上の効果を見せてくれました。
どちらも晴れている事限定ではありますが、有事の際はきっと助けてくれる存在になるのは間違いありません。おひさまのパワーを信じよ。

次回は曇りや雨の時でも使えて、耐久性も高く、それでいて水没していてもサッとひと拭きすれば点火道具になる・・・。
そんな道具を購入して実験したいと思います。
有事に備えよ!!


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